最終更新日: 2025年9月11日
イベント タイプ スキーマを定義し、そのfullyQualifiedNameを取得したら、アプリイベントAPIを使用してイベント オカレンス データを送信できます。イベントデータを送信する際には、事前に作成したスキーマに従う必要があります。スキーマに一致しないリクエストは検証に失敗し、アプリはこのリクエストをキャプチャーしません。
イベントオカレンスの送信
1件のイベントオカレンスを送信するには、
/integrators/timeline/v4/events
に対するPOST
リクエストを送信します。リクエスト本文で、イベントタイプの定義済みスキーマの後にイベントデータを含め、eventTypeName
フィールドにfullyQualifiedName
値を指定します。*でマークされたフィールドは必須です。
フィールド | 型 | 説明 |
---|---|---|
eventTypeName * | 文字列 | イベントタイプの完全修飾名。APIを使用してイベントを識別するときに使用します。この値はHubSpotによって自動設定され、イベントタイプの作成後に、APIを使用して取得できます。この値を作成後に変更することはできません。 |
objectId * | 文字列 | イベントオカレンスに関連付けるCRMレコードのID。このフィールドはあらゆるタイプのCRMレコードに使用でき、識別子として推奨されます。CRMレコードの関連付けについて詳細をご確認ください。 |
email | 文字列 | コンタクトの関連付けの場合、関連付けるコンタクトのEメールアドレスを指定できます。CRMレコードの関連付けについて詳細をご確認ください。 |
utk | 文字列 | コンタクトの関連付けの場合、関連付ける既存のコンタクトのユーザートークンを指定できます。CRMレコードの関連付けについて詳細をご確認ください。 |
domain | 文字列 | 会社のdomain プロパティー値を設定するときに、objectId に加えてこのフィールドを含めます。CRMレコードの関連付けについて詳細をご確認ください。 |
timestamp | 文字列 | イベントオカレンスの時刻(ISO 8601形式)を設定します。指定しない場合、既定でイベント オカレンス データの送信時刻のタイムスタンプに設定されます。 |
properties | オブジェクト | イベントタイプに設定したプロパティーのプロパティー名と値のキーと値のペア。イベントプロパティーの詳細をご確認ください。 |
extraData | オブジェクト | タイムライン表示テンプレートで使用できる追加情報。有効なJSON形式である必要があります。 |
timelineIFrame | オブジェクト | このフィールドが含まれている場合、ユーザーがリンク先のコンテンツをiframeで表示できるハイパーリンクがタイムラインカードに組み込まれます。iframeの使用についての詳細をご確認ください。 |
id | 文字列 | イベントオカレンスの固有ID。イベントタイプ内で重複しないようにする必要があります。指定しない場合、HubSpotによりランダムなUUIDが生成されます。複数のイベントのIDが同一である場合、最初のイベントのIDが受け入れられ、その他は全て拒否されます。 |
CRMレコードの関連付け
各イベントオカレンスは、イベント タイプ スキーマで定義されたCRMオブジェクトタイプを持つCRMレコードに関連付けられている必要があります。アプリイベントAPIには、イベント オカレンス データをCRMレコードに関連付けるための複数のフィールドがあります。サポートされている全てのCRMオブジェクトでは、objectId
フィールドを使用することをお勧めします。ただし、場合によっては他のフィールドを使用することがあります。
utk
/email
:コンタクトのIDが不明な場合は、識別にutk
フィールドとemail
フィールドのいずれかまたは両方を使用します。両方の識別子を指定すると、コンタクトを作成および更新することもできます。以下に例を示します。utk
が既存のコンタクトに一致してもemail
が一致しない場合、HubSpotは新しいEメールアドレスで(utk
に一致する)コンタクトを更新します。objectId
が指定されていない場合、イベントオカレンスはutk
/email
に一致する既存のコンタクトに関連付けられ、一致するコンタクトが見つからない場合はHubSpotによって新しいコンタクトが作成されます。utk
のみでは新しいコンタクトレコードを作成できないことにご注意ください。適切な関連付けを確保するために、常にutk
とemail
を含める必要があります。
domain
:会社の関連付けの場合、objectId
を指定する必要があります。また、会社のdomain
プロパティーを更新するためにdomain
を含めることもできます。
フィールド | 優先順位 | 説明 |
---|---|---|
objectId | 1 | CRMレコードID(推奨)。 |
utk | 2 | コンタクトのユーザートークン(コンタクトのみ)。 |
email | 3 | コンタクトのEメールアドレス(コンタクトのみ)。 |
domain | 4 | 会社ドメイン(会社のみ)。 |
追加データの送信
イベントプロパティーへのデータの送信とイベントオカレンスによるCRMプロパティーの更新の他に、extraData
オブジェクトを使用してタイムライン表示のための追加データを含めることができます。
extraData
オブジェクトには有効なJSONのみを含めることができます。JSONの形式が正しくない場合、オカレンスは却下され、エラーレスポンスが返されます。detailTemplate
では、{{extraData.fieldName}}
構文を使用してextraData
フィールドの値にアクセスできます。extraData
の全ての属性レベルは、{{extraData.person1.preferredName}}
などのドット表記形式で指定できます。
例えば以下のテンプレートでは、customerName
プロパティーとloginLocation
プロパティーのデータと、イベントオカレンスにより送信されたextraData
のsurveyData
フィールドが使用されています。
