最終更新日: 2025年8月22日
エクスポートAPIを使用すると、HubSpotアカウントからのレコードやプロパティーデータのエクスポート、エクスポートファイルのダウンロードURL取得、およびエクスポートステータスの確認を行えます。また、HubSpotでは、レコードをエクスポートすることや、アカウントで過去のエクスポートのログを表示することもできます。

エクスポートを開始する

エクスポートを開始するには、POSTリクエストを/crm/v3/exports/export/asyncに送信します。リクエスト本文では、ファイル形式、エクスポートするオブジェクトとプロパティー、実行するエクスポートの種類(例:オブジェクトビューまたはリストのエクスポート)などの情報を指定する必要があります。特定の演算子に基づいてエクスポートするプロパティーデータを絞り込むこともできます。 ビューとリストのどちらのエクスポートの場合も、リクエストに以下のフィールドを含めることができます。
パラメーター説明
exportTypeエクスポートのタイプ。VIEW(オブジェクトのインデックスページからビューをエクスポートする場合)またはLIST(リストをエクスポートする場合)のどちらかを指定します。
formatファイル形式。オプションは、XLSXCSV、またはXLSです。
exportNameエクスポートの名前。
languageエクスポートファイルの言語。オプションは、DEENESFIFRITJANLPLPT、またはSVです。詳細についてはHubSpotの対応言語をご確認ください。
objectTypeエクスポートするオブジェクトの名前またはID。標準オブジェクトの場合はオブジェクトの名前(例:CONTACT)を使用できますが、カスタムオブジェクトの場合はobjectTypeId値を使用する必要があります。この値は、GETリクエストを/crm/v3/schemasに送信することで取得できます。
associatedObjectTypeエクスポートに含める関連付けられたオブジェクトの名前またはID。1回のリクエストにつき最大4つの関連付けられたオブジェクトをエクスポートできます。関連付けられたオブジェクトの場合、エクスポートにはそのオブジェクトに関連付けられたレコードIDが含まれます。関連付けられたオブジェクトを1つだけエクスポートするか、includePrimaryDisplayPropertyForAssociatedObjectsフィールドをtrueに設定した場合、レコードのプライマリー表示プロパティー値もエクスポートされます(例:name会社)。
objectPropertiesエクスポートに含めるプロパティーのリスト。デフォルトでは、プロパティーの名前と値は人間が判読できるラベルとして表示されますが、exportInternalValuesOptionsパラメーターを使用して内部の名前と値を要求できます。
includePrimaryDisplayPropertyForAssociatedObjects関連付けられた全てのレコードのプライマリー表示プロパティー値をエクスポートするには、このフィールドを値trueとともに含めます(例:会社の場合はname)。関連付けられたオブジェクトを1つだけエクスポートする場合(associatedObjectTypeフィールドで示されます)、これはデフォルトでtrueに設定されます。複数の関連付けられたオブジェクトをエクスポートする場合、この値は既定でfalseに設定されます。
includeLabeledAssociationsこのフィールドを値trueと共に含めると、関連付けラベルをエクスポートして、関連付けられたレコード間の関係性を記述できます。
exportInternalValuesOptionsプロパティーの内部名や内部値をエクスポートするには、この配列を含めます。配列に、プロパティーの内部名(列ヘッダーとして表示されます)をエクスポートするためのNAMESや、プロパティーの内部値(人間が判読できる日付ではなく、カスタム パイプライン ステージやタイムスタンプの数値など)をエクスポートするためのVALUESを含めます。
overrideAssociatedObjectsPerDefinitionPerRowLimitデフォルトの1行当たり関連付け1,000件までの上限をオーバーライドするには、値をtrueにしてこのフィールドを含めます。

ビューをエクスポートする

インデックスページのビューをエクスポートする場合、exportTypeの値をVIEWに設定する必要があります。また、以下のフィールドを含めることで、エクスポートするレコードの絞り込みや並べ替えも行えます。
パラメーター説明
publicCrmSearchRequest特定のプロパティー値と検索クエリーに基づいてエクスポートするデータを示します。このオブジェクトには、次のフィールドを含めることができます。
filters:レコードを絞り込む基準とするプロパティーとプロパティー値。
sorts:プロパティー値の並べ替え順。昇順(ASC)、降順(DES)のいずれかです。
query:レコードの値を検索するための文字列。
例えば、コンタクトとコンタクトに関連付けられている会社レコードのビューを、emailプロパティーでフィルタリングして、プロパティーの内部名と内部値を含めてエクスポートする場合、リクエストは次のようになります。
///Example request body
{
"exportType": "VIEW",
"exportName": "All contacts",
"format": "xlsx",
"language": "DE",
"objectType": "CONTACT",
"exportInternalValuesOptions": ["NAMES", "VALUES"],
"objectProperties": ["email", "firstname", "lastname"],
"associatedObjectType": "COMPANY",
"publicCrmSearchRequest": {
"filters": [
{
"value": "hello@test.com",
"propertyName": "email",
"operator": "EQ"
}
],
"query": "hello",
"sorts": [
{
"propertyName": "email",
"order": "ASC"
}
]
}
}

リストをエクスポートする

リストをエクスポートする場合、exportTypeの値をLISTに設定する必要があります。また、次のフィールドを使用して、エクスポートするリストを指定する必要もあります。
パラメーター説明
listIdエクスポートするリストのILSリストID。ILSリストIDの値は、HubSpotのリストの詳細から確認できます。[コンタクト]>[リスト]の順に進み、表内のいずれかのリストにカーソルを合わせて、[詳細]をクリックします。右側のパネルで、ILSリストIDの値の横に表示される[リストIDをコピー]をクリックします。コンタクトリストには2つの異なるID値がありますが、リクエストではILSリストIDの値を使用することが必須です。
例えば、コンタクトのEメールを含むリストをエクスポートする場合、リクエストは次のようになります。
///Example request body
{
"exportType": "LIST",
"listId": 1234567,
"exportName": "Marketing email contacts",
"format": "xlsx",
"language": "EN",
"objectType": "CONTACT",
"objectProperties": ["email"]
}

エクスポートを取得する

エクスポートが正常に完了すると、レスポンスでエクスポートのidが返されます。HubSpotアカウントからエクスポートを取得するには、GETリクエストを/crm/v3/exports/export/async/tasks/{exportId}/statusに送信します。 エクスポートを取得する際は、エクスポートのstatusも返されます。返される可能性があるステータスには、COMPLETEPENDINGPROCESSINGCANCELEDがあります。エクスポートのステータスがCOMPLETEの場合、エクスポートしたファイルをダウンロードするために使用できるURLが返されます。ダウンロードURLは、リクエストが完了してから5分後に期限切れになります。期限切れになると、別のGETリクエストを実行して、新しい一意のURLを生成できます。

注:

有効期限が切れるまでは、追加の承認なしでエクスポートのダウンロードURLにアクセスできます。データを保護するために、URLの共有や、このAPIを介したHubSpotとの連携は慎重に進めてください。

上限

次の上限が適用されます。
  • 24時間以内に最大30回のエクスポートを実行できます。一度に実行できるエクスポートは1つのみです。追加のエクスポートは、前回のエクスポートが完了するまでキューに入れられます。
  • 大量のエクスポートを行う場合、複数のファイルが単一のzipファイルにまとめられることがあります。1,000,000行を超えるCSVファイルまたはXLSXファイル、および65,535行を超えるXLSファイルで発生します。CSVファイルも、ファイルが2MBを超えていれば、行数が1,000,000行未満であっても自動的にzip化されます。
  • デフォルトでは、1行当たりの関連付けの数は1,000件までに制限されています。この上限をオーバーライドする場合は、overrideAssociatedObjectsPerDefinitionPerRowLimitフィールドを含めて値をtrueに指定します。