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HubSpotアプリを開発する際に、実環境に近い完全に独立した環境でテストできることで、アプリの品質向上と、予期せぬ動作の最小化に役立ちます。設定可能なテストアカウントを使用して、HubSpotのさまざまなサブスクリプションとエディションの組み合わせをシミュレートできるため、変更を本番環境にロールアウトする前に、より包括的にアプリをテストできます。 設定可能なテストアカウントは、HubSpot上、またはCLIから作成および管理できます。また、設定可能なテストアカウントをゼロから作成したり、設定ファイルをアップロードして完全に自動化されたCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デプロイメント)ワークフローを有効にしたりすることもできます。

前提条件

設定可能なテストアカウントを作成するには、プラットフォームバージョン2025.2以降でプロジェクトを開発し、CLIバージョン7.6.0以降を使用することが必要です。
  • 新しいプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを移行するには、開発者プラットフォームの概要にアクセスして開始します。
  • HubSpot CLIの最新バージョンをインストールするには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
npm install -g @hubspot/cli@latest

CLIを使用してテストアカウントを作成

CLIを使用して、テストアカウントをゼロから作成するか、または既存の設定ファイルから作成して設定できます。
  • ゼロから作成: CLIを使用してテストアカウントの設定オプションを順を追って確認します。
  • 設定ファイルから作成: 事前に作成したテストアカウント設定ファイルを使用してアカウントを作成します。これは、一貫性のある自動テストアカウント作成フローを定義できるため、自動テストワークフローで特に有用です。

ゼロから作成

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test-accountコマンドを実行

  • ターミナルで、以下のコマンドを実行します。
hs test-account create
  • 矢印キーを使用して[Create test account from scratch]を選択します**。 **
ローカル開発を開始する際に、hs project devコマンドを使用して、このテストアカウント作成フローにアクセスすることもできます。hs project devの実行後に、Test on a developer test accountを選択し、新しいアカウントをゼロから作成することができます。
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アカウントの詳細を設定

引き続きターミナルのプロンプトに従ってテストアカウントの詳細を設定します。
  • テストアカウントの名前を入力します。
  • テストアカウントの説明を入力します。
  • アカウントに割り当てるサブスクリプションを選択します。Hubごとに、エディションを1つまで選択できます。
設定が完了すると、HubSpotによってテストアカウントが作成され、CLIによってアカウントIDが確認されます。その後、HubSpotでテストアカウントにアクセスし、ローカル開発用のCLIで認証を行うことができます。

設定ファイルから作成

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設定ファイルを生成

  • 設定ファイルを生成するには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
hs test-account create-config
  • ターミナルのプロンプトに従って、アカウントの詳細を設定します。
  • テストアカウントの名前を入力します。
  • テストアカウントの説明を入力します。
  • アカウントに割り当てるサブスクリプションを選択します。Hubごとに、エディションを1つまで選択できます。
  • 設定ファイルのローカルパスを入力します。後でアカウントを作成するときにこのパスを指定することになります。
これにより、HubSpotによって指定されたパスに、上記で指定した全ての詳細を含むJSON設定ファイルが作成されます。以下に例を示します。
{
  "accountName": "AllHubsProfessional",
  "description": "Professional test account",
  "marketingLevel": "PROFESSIONAL",
  "opsLevel": "PROFESSIONAL",
  "serviceLevel": "PROFESSIONAL",
  "salesLevel": "PROFESSIONAL",
  "contentLevel": "PROFESSIONAL"
}
ファイルが生成されたら、CLI経由でそのファイルをHubSpotに渡すことで、新しいテストアカウントを作成できます。
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新しいテストアカウントを作成

  • ターミナルで、次のコマンドを実行します。
hs test-account create
  • [Create test account from config file]を選択します**。 **
  • 設定ファイルのローカルパスを入力します。
その後、HubSpotが設定ファイルを使用してテストアカウントを作成し、CLIによってアカウントIDが確認されます。その後、HubSpotでテストアカウントにアクセスし、ローカル開発用のCLIで認証を行うことができます。
柔軟性を向上するために、--config-pathフラグを直接使用できます。hs test-account create --config-path ./test-portal-config.jsonこの方法により、リポジトリに複数の設定を保持できます。例えば、Starterポータル用に1つの設定を含め、Enterprise用に別の設定を含めることができます。_ __ _複数の設定を保持することで、開発プロセスやQAプロセスの一環として、オンデマンドでテストアカウントを作成できます。

HubSpotでテストアカウントを作成

CLIを使用してテストアカウントを作成する方法に加え、HubSpotのUIを使用してテストアカウントを作成することもできます。
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HubSpotでの操作

  • ナビゲーションバーの[開発]に進みます**。 **
  • 左側のサイドバーメニューで[テスト]>[テストアカウント]の順に進みます**。 ** ** **
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新しいテストアカウントを作成

  • [開発者テストアカウント]ページで[開発者テストアカウントを作成]をクリックします。_ _** **
  • ダイアログボックスにアカウント名を入力します。
  • デフォルトでは、全てのHubでEnterpriseレベルの機能のトライアルがアカウントに設定されます。_ _Hubとエディションをカスタマイズするには[テストアカウントをカスタマイズ]チェックボックスをオンにします**。 **次に、ラジオボタンを使用して、アカウントに含めるHubのエディションを選択します。
  • [作成]をクリックします**。 **
テストアカウントのサブスクリプションのカスタマイズオプションを示すスクリーンショット

HubSpotでのテストアカウントへのアクセスと管理

HubSpotでテストアカウントにアクセスするには、次の手順に従います。
  • ナビゲーションバーの[開発]に進みます**。 **
  • 左側のサイドバーメニューで[テスト]>[テストアカウント]の順に進みます**。 ** ** **
[開発者テストアカウント]ページで、現在有効なテストアカウントを表示し、必要に応じて次の操作を行います。_ _
  • 新しいタブでアカウントを開くには、テストアカウントの名前をクリックします。
  • テストアカウントのトライアルを更新するには、[アクション]をクリックし、[トライアルの期限を延長]を選択します**。 ** ** **
  • テストアカウントを削除するには、[アクション]をクリックし、[削除]を選択します**。 ** ** ダイアログボックスで、テストアカウント名を入力し、[削除]をクリックして削除を確定します。 **
テストアカウントに割り当てられているサブスクリプションが不明な場合は、そのアカウントの[アカウントと請求]ページに移動して、以下で確認できます。_ _
  • [開発者テストアカウント]ページで、テストアカウントの名前をクリックします。_ _
  • 新しいタブで、右上のアカウント名をクリックし、[アカウントと請求]を選択します**。 **
右上のアカウント名メニューにある「アカウントと請求」メニュー項目が示されているスクリーンショット
  • [概要]タブで、アカウントで利用できるトライアルのリストを確認します。_ いずれかのトライアルを更新する必要がある場合は、上に示した[開発者テストアカウント]ページに戻ります。 _

テストアカウントにデータをインポート

hs test-account import-dataコマンドを使用すると、ローカル環境からCRMデータをテストアカウントにインポートできます。このコマンドを実行すると、CRMインポートAPIを介して、1つ以上のCSVファイルからアカウントにデータが送信されます。このコマンドはCRMインポートAPIを使用しているため、APIに直接POSTリクエストを行う場合と同じオプションを利用できます。 以下では、importコマンドを実行する前にローカルのインポートファイルを構成する方法について説明します。

インポートファイルを構成

CRMデータをテストアカウントにインポートするには、次の2種類のファイルが必要です。
  • インポートするCRMオブジェクトデータを含む1つ以上のCSVファイル。各ファイルには、作成または更新するCRMレコードごとの行と、入力するCRMプロパティーの列が含まれます。インポートファイルにカスタムプロパティーを含める場合は、インポート前にアカウントでカスタムプロパティーを作成しておく必要があります。ファイルのインポートの詳細については、以下のリソースをご覧ください。
  • ファイル形式や列見出しなど、各ファイルの詳細をHubSpotに提供するJSON設定ファイル。このファイルは、CRMインポートAPIへのPOSTリクエストにおけるリクエストボディと同じ形式です。利用可能な全フィールドの詳細については、CRMインポートAPIガイドをご確認ください。
CSVファイルとJSON設定ファイルは、同じディレクトリーに格納する必要があります。このディレクトリーから、後でインポートコマンドを実行します。 一例として、以下に2つのCSVファイルのサンプルを示します。1つはコンタクトデータ、もう1つは会社データを含むファイル、そして対応するJSON設定ファイルです。このインポートでは、Eメールアドレスとドメインの値をそれぞれ使用して、新しいコンタクトレコードと会社レコードを作成するように設定されています。このインポートでは、これらのレコードを関連付けるように設定されていませんが、関連付けフィールドを介して関連付けることができます。
{
  "name": "Test account data import (contact and company)",
  "importOperations": {
    "0-1": "CREATE",
    "0-2": "CREATE"
  },
  "files": [
    {
      "fileName": "contact-data.csv",
      "fileFormat": "CSV",
      "fileImportPage": {
        "hasHeader": true,
        "columnMappings": [
          {
            "columnObjectTypeId": "0-1",
            "columnName": "First Name",
            "propertyName": "firstname"
          },
          {
            "columnObjectTypeId": "0-1",
            "columnName": "Last Name",
            "propertyName": "lastname"
          },
          {
            "columnObjectTypeId": "0-1",
            "columnName": "Email",
            "propertyName": "email",
            "columnType": "HUBSPOT_ALTERNATE_ID"
          },
          {
            "columnObjectTypeId": "0-1",
            "columnName": "Mobile phone number",
            "propertyName": "mobilephone"
          }
        ]
      }
    },
    {
      "fileName": "company-data.csv",
      "fileFormat": "CSV",
      "fileImportPage": {
        "hasHeader": true,
        "columnMappings": [
          {
            "columnObjectTypeId": "0-2",
            "columnName": "Name",
            "propertyName": "name"
          },
          {
            "columnObjectTypeId": "0-2",
            "columnName": "Company domain name",
            "propertyName": "domain",
            "columnType": "HUBSPOT_ALTERNATE_ID"
          },
          {
            "columnObjectTypeId": "0-2",
            "columnName": "Phone number",
            "propertyName": "phone"
          },
          {
            "columnObjectTypeId": "0-2",
            "columnName": "City",
            "propertyName": "city"
          }
        ]
      }
    }
  ]
}

単一ファイルおよび複数ファイルのインポートにおけるJSONインポートリクエストの形式例については、CRMインポートAPIガイドをご確認ください。

インポートコマンドを実行

ファイルを設定した後、CLIを使用してインポートできます。
  • ターミナルで、インポート用のJSONファイルとCSVファイルが含まれているディレクトリーに進みます。
  • hs test-account import-dataコマンドを実行します。
  • ターミナルのプロンプトに従ってインポートを設定します。
    • --account:インポート先の開発者テストアカウントを選択します。
    • --file-path:JSONファイルの名前を指定します。
  • ターミナルには、インポートされるCSVファイルが表示されます。[Enter]を押してインポートを確定します**。 **
インポートの処理が開始され、ターミナルにHubSpotのインポートダッシュボードへのリンクが表示されます。そこでステータスを監視し、潜在的なインポートエラーを確認できます。

GitHubアクションを使用した自動デプロイ

アプリをプログラムでテストするために、GitHubアクションを設定して、テストアカウントの作成と、そこへのアプリのデプロイを自動化することが可能です。
GitHubアクションを使用するには、HubSpotアプリが認証にOAuthを使用し、公開GitHubリポジトリーでホスティングされている必要があります。OAuthアプリをまだお持ちでない場合は、アプリ作成ガイドをご確認ください。
詳細については、HubSpotのGitHubアクションのサンプルをご確認ください。
Last modified on December 15, 2025