プログラム可能なコンテンツを使用してEメールを作成する
現在のところ、この機能はベータ版として提供されています。この機能を使用することにより、開発者ベータ規約(英語)に同意したことになります。このガイドでは、このベータ版でのみ使用可能な機能について説明します。ベータ版を使用するにはテンプレートまたはモジュールでオプトインします。
Marketing Hub
- Professional or Enterprise
プログラム可能なコンテンツを使用すると、HubLを使用してHubSpotアカウントからデータを取得し、Eメールをパーソナライズできます。Marketing Hub Professionalをご利用の場合、標準CRMオブジェクト(製品オブジェクトなど)からデータを取得して使用できます。
Marketing Hub Enterpriseをご利用の場合は、HubDBテーブルなどの構造化データソースやカスタムオブジェクトを使用できます。このデータは、受信者のコンタクトプロパティーに基づいて絞り込むことができます。
例えば、不動産のウェブサイトに、探している物件の条件を入力するフォームを設置する場合を考えてみましょう。見込み客がフォームを送信した際に、その入力内容に基づいて見込み客が関心を持ちそうな物件を案内するEメールを送信するよう、ワークフローを設定することができます。
このガイドでは、HubDBテーブルまたはカスタムオブジェクトを使用してプログラマブルEメールのコンテンツを作成する手順を説明します。
始める前に
開始する前に、次のものを作成する必要があります。
- hubDBテーブルまたはカスタムオブジェクト。
- HubDBまたはカスタムオブジェクトのデータを絞り込むために使用するコンタクトのカスタムプロパティー。
- カスタムモジュールを追加するドラッグ&ドロップEメール。
HubDBまたはカスタムオブジェクトのデータにアクセスするためのEメールモジュールを作成するには、次の手順に従います。
- HubSpotアカウントにて、[マーケティング]>[ファイルとテンプレート]>[デザインツール]の順に進みます。
- 左上の[ファイル]をクリックし、[新規ファイル]を選択します。
- 表示されるダイアログボックスで、ファイルタイプとして[モジュール]を選択し、[次へ]をクリックします。次に、[Eメール]チェックボックスをオンにして、ファイルの名前を入力します。
- [作成]をクリックします。
- 作成したモジュールで、プログラマブルEメールを有効にするには、次の手順に従います。
- 右側のインスペクターで、[プログラム可能なEメールのモジュールを使用]のスイッチをオンに切り替えます。
- 右側のインスペクターで、[プログラム可能なEメールのモジュールを使用]のスイッチをオンに切り替えます。
- また、コード化されたEメールテンプレートでは、ファイルの先頭に
isEnabledForEmailV3Rendering: true
を追加することで、プログラマブルEメールを有効にできます。
モジュールを作成したら、HubDBまたはカスタムオブジェクトのデータにアクセスするためのコードを追加します。
HubDB
以下のコードでは、HubL関数hubdb_table_rows
を使用して、テーブルから全てのデータを取得します。これにより、Eメールに全ての不動産物件が一覧表示され、各物件の画像と併せてその詳細が出力されます。
返されるデータを受信者ごとに絞り込むには、query
パラメーターを追加します。このパラメーターで指定したコンタクトプロパティーを基準に、結果を絞り込むことができます。詳しくはフィルターオプションの一覧をご確認ください。
上記の例では、「Budget max(予算上限)」のコンタクトプロパティーをcontact.budget_max
で参照し、「Persona(ペルソナ)」をcontact.hs_persona.value
で参照しています。これは、「Persona(ペルソナ)」が列挙型プロパティーであり、プロパティーの値を解析するには.value
を追加する必要があるためです。一方、他のプロパティータイプには追加する必要はありません。
カスタムオブジェクト
以下のコードは、カスタムオブジェクトからデータを取得し、カスタムオブジェクトのプロパティーに格納されている値(場所、価格など)を返します。
返されるデータを受信者ごとに絞り込むには、受信者のコンタクトプロパティーで結果を絞り込むためのquery
パラメーターを追加します。詳しくはフィルターオプションの一覧をご確認ください。
公開された状態のモジュールを、ドラッグ&ドロップEメールの本文に追加します。
- HubSpotのアカウントにて、[マーケティング]>[Eメール]の順に進みます。
- 作成したEメールを選択します。
- 左のサイドバーにある[コンテンツ]で、[その他]をクリックします。プログラマブルEメールのモジュールをEメールの本文にドラッグします。

特定のコンタクトプロパティーを基準にデータを絞り込むようにモジュールを設定した場合、Eメールのプレビューは空白になります。これは、Eメールツールが特定のコンタクトを基準にEメールのプレビューを表示するようには設定されていないためです。
特定のコンタクトに対してEメールがどのように表示されるのかをプレビューで確認するには、次の手順に従います。
- 右上の[アクション]をクリックし、[プレビュー]を選択します。
- 次の画面で、[特定のコンタクトとしてプレビュー]ドロップダウンメニューをクリックし、プレビュー対象のコンタクトを選択します。
これで、受信者のコンタクトプロパティーを基に、その受信者に関連するデータのみが表示されるようになります。

設定した基準を満たすHubDBの行やカスタムオブジェクトのレコードがない場合に備え、常にフォールバックデータが送信されるようにすることが重要です。そうでない場合、Eメールが空白のまま送信される恐れがあります。
既存のテンプレートでは、このベータ版によって問題が発生する恐れがあります。Eメールを公開して送信する前に、全ての変更を十分に検証することが重要です。
貴重なご意見をありがとうございました。