CMS HubでCRMオブジェクトデータを使用する
CRMオブジェクトをクエリーすると、HubSpotでホスティングされるコンテンツ上のオブジェクトのレコードからのデータを使用して業務、ウェブサイト、Eメールの間でデータを共有できます。HubL関数crm_object
、crm_objects
、crm_associations
を使用すると、CRMオブジェクトデータに基づいてロジックを表示および制御できます。
ウェブサイト上でCRMデータを使用する場合、セールス、マーケティング、ウェブサイトのデータがすべて同じ場所に存在して常に同じ情報を反映することになります。さらに、CRMレコードを相互に関連付けることができるので、関連するデータをウェブサイトページに取り込むこともできます。
ページでCRMオブジェクトデータを使用する例の1つとして、不動産リストページがあります。「物件」と呼ばれるカスタムオブジェクトを使用すると、リストする必要のある家屋ごとに個々のオブジェクトレコードを作成できます。次に、不動産業者は物件オブジェクトに情報を追加して、場所、寝室の数、希望価格などの詳細を保存することができます。
その後、ウェブサイトページで各物件のレコードデータを取り込んで、リスティングページと各物件の詳細ページを作成できます。
この例全体を確認するには、GitHubリポジトリーをご覧ください。
この例の概要については、HubSpot Developer Day 2020の録画をご覧ください。
CMS Hubページのデータの取得元として可能なCRMオブジェクトの種類を以下に示します。すべてのページでデータを使用できるか、それとも非公開ページでのみデータを使用できるかは、オブジェクトタイプによって異なります。
以下の表は、CMSコンテンツで使用可能なオブジェクトタイプと、そのオブジェクトタイプ名および完全修飾名を示しています。
注:「contact」などの標準的なオブジェクト名では大文字と小文字を区別しませんが、単数形でなければなりません。
すべてのページで使用できるCRMオブジェクトデータ
次のCRMオブジェクトからのデータは、任意のCMSページで使用可能です。
オブジェクトタイプ | object_type名 | 完全修飾名 |
---|---|---|
製品 | product |
PRODUCT |
マーケティングイベント | marketing_event |
MARKETING_EVENT |
カスタムオブジェクト |
「CMS Hub Enterprise」のみ。 オブジェクトの完全修飾名、あるいは作成時に入力した名前を使用できます。たとえば「Cars」という名前のオブジェクトを作成した場合、それを「cars」や「Car」で参照することはできません。 カスタムオブジェクトの名前が標準オブジェクトと同じである場合は、完全修飾名を使用する必要があります。 |
|
非公開ページで使用できるCRMオブジェクトデータ
以下のCRMオブジェクトからのデータは、パスワードまたはメンバーシップログインのいずれかを必要とするページでのみ使用可能です。
crm_object
関数を使用し、クエリーまたはCRMレコードIDを使ってHubSpot CRMから単一のレコードを取得します。
オブジェクトレコードは、プロパティーと値からなるディクショナリーとして返されます。
クエリー結果としてレコードのコレクションが返された場合、この関数はコレクション内の最初のレコードを返します。
crm_objects()
関数を使用し、クエリーまたはレコードIDを使ってHubSpot CRMからオブジェクトタイプ別にCRMレコードを取得します。レコードは、プロパティーと値から成るディクショナリーとして返されます。
返されるオブジェクトにはresults
プロパティーが含まれ、これをループ処理することでレコード内の項目の情報を表示できます。
HubL関数crm_associations
を使用すると、特定のレコードID、関連付けカテゴリー、関連付け定義IDに基づき、関連付けられているレコードのリストをHubSpot CRMから取得できます。
レコードは、プロパティーと値から成るディクショナリーとして返されます。
カスタム オブジェクト タイプのname
、id
、fullyQualifiedName
、関連付けID、その他の詳細を取得するには、CRMオブジェクトスキーマAPIにGET
リクエストを送信します。
注:アカウント固有のオブジェクトタイプのfullyQualifiedName
にはHubSpotアカウントIDが含まれているので、複数のHubSpotアカウント用のコードを開発するときにはこれを使用しないことをお勧めします。
CRMオブジェクトフィールドを含むモジュールを構築すると、コンテンツ作成者は表示またはロジックを実行する対象のCRMレコードを選択できるようになります。
たとえば、特定の製品、コンタクト、会社、取引、見積もり、チケット、またはカスタムオブジェクトからの情報を表示できます。
貴重なご意見をありがとうございました。