CMS HubのCRMオブジェクト

CRMオブジェクトは問い合わせによって取得し、HubSpot上にホスティングされたコンテンツにレンダリングできます。これにより、業務、ウェブサイト、Eメールでのデータ共有が可能になります。crm_objectcrm_objects、およびcrm_associations HubL関数を使用すると、CRMオブジェクトデータに基づいてロジックを表示および制御できます。

サポートされるCRMオブジェクトタイプ

カスタムオブジェクトの作成と使用については、カスタムオブジェクトを使ってみるを参照してください。

セキュリティー上の理由から、公開ページ上に取得できるのは、カスタム オブジェクト タイプ(アカウント固有)と組み込みのproductおよびmarketing_eventタイプのインスタンスに制限されています。その他の(productを除く)組み込みオブジェクトタイプとインテグレーター オブジェクト タイプは、パスワードで保護されたページ、またはCMSメンバーシップログインを必要とするページでホスティングされる必要があります。

不動産カスタムオブジェクトの例

実際の使用事例を参照すると、CMSにおけるカスタムオブジェクトの可能性を理解しやすくなります。優れた使用事例の1つに、不動産リストがあります。この例を理解して、その他の使用事例に応用することが可能です。

不動産企業の担当者の主な目標は、顧客のニーズとウォンツを把握し、それに基づいて現在の物件リストと顧客を結び付けることです。 

HubSpotのこちらのサンプルでは、「property listing」という新しいカスタムオブジェクトを作成しています。物件リストの各レコードには、寝室と浴室の数、提示価格、その他の住宅機能など、独自のプロパティーを含めることができます。

こうした全てのデータはHubSpotのCMSでレンダリングできます。 

HubDBとの違い

CRMオブジェクトでは、リストデータがマーケティングデータおよび販売データと同じ場所に格納されます。これは、実際のビジネスデータとウェブサイトデータベースが同じであることを意味します。また、CRMオブジェクトは相互に関連付けることが可能です。上記のサンプルでは、不動産企業の各担当者と、各自が管理している物件が関連付けられています。関連付けられた担当者をウェブサイトに表示できます。

データはCRM内に格納されるので、これらのオブジェクトは当然、その他の多数のHubSpotツールと統合されます。ワークフロー、Eメール、セールス、カスタマーサービスなど、全てのツールをデータと組み合わせて使用できます。

不動産カスタムオブジェクトのサンプルを確認する

このサンプルは、カスタムオブジェクトで何が可能かを試して調べるために利用できます。このサンプルの概要はDeveloper Day 2020で紹介されました。こちらからイベントの録画を視聴できます(英語)。

crm_object関数を使用して単一のCRMオブジェクトのプロパティーを表示する

crm_object関数では、問い合わせまたはCRMオブジェクトインスタンスIDによって、HubSpot CRMから単一のオブジェクトを取得できます。 

オブジェクトインスタンスは、プロパティーと値からなるディクショナリー(辞書型)として返されます。

{# Render custom object by query #} {% set event = crm_object("event", "name=Defensive Health") %} {{ event.name }} {# Render custom objects specifying the id of the object #} {% set event = crm_object("event", 289236) %} {{ event.name }}<p>Defensive Heatlh</p> <p>Defensive Heatlh</p>

問い合わせの結果、オブジェクトのコレクションが返された場合、この関数はコレクション内の先頭のオブジェクトを返します。

crm_objects関数を使用して複数のCRMオブジェクトのプロパティーを表示する

crm_objects()関数では、問い合わせまたはインスタンスIDによって、HubSpot CRMからオブジェクトタイプごとのオブジェクトを取得できます。オブジェクトは、プロパティーと値からなるディクショナリーとして返されます。

返されるオブジェクトには、ループ処理によってオブジェクトの項目の情報を表示できるresultsプロパティーが含まれています。

{# Render custom objects by query #} {% set events = crm_objects("event", "limit=3&type=virtual") %} <h3>{{events.total}} New Events:<h3> <ul> {% for event in events.results %} <li>Name: {{ event.name }}</li> {% endfor %} <ul> {# Render custom objects by ids #} {% set events = crm_objects("event", [289236,289237,289238]) %} <h3>{{events.total}} New Events:<h3> <ul> {% for event in events.results %} <li>Name: {{ event.name }}</li> {% endfor %} <ul> <h3>3 New Events:<h3> <ul> <li>Name: Defensive Health</li> <li>Name: Body Balance</li> <li>Name: Happy Heart</li> <ul> <h3>3 New Events:<h3> <ul> <li>Name: Defensive Health</li> <li>Name: Body Balance</li> <li>Name: Happy Heart</li> <ul>

カスタムオブジェクトに関連付けられているオブジェクトを表示する

crm_associations HubL関数を使用すると、オブジェクトID、関連付けカテゴリー、関連付け定義IDを指定して、関連付けられているオブジェクトのリストをHubSpot CRMから取得できます。

オブジェクトインスタンスは、プロパティーと値からなるディクショナリー(辞書型)として返されます。

{% set associated_objects = crm_associations(289236, "USER_DEFINED", 3) %} <h3>Contacts Associated With Event</h3> <ul> {% for contact in associated_objects.results %} <li>Name: {{ contact.firstname }} {{ contact.lastname }}</li> {% endfor %} </ul> <h3>Contacts Associated With Event<h3> <ul> <li>Name: Brian Halligan</li> <li>Name: Dharmesh Shah</li> <li>Name: Yamini Rangan</li>

カスタム オブジェクト タイプの詳細を取得する

カスタム オブジェクト タイプのnameidfullyQualifiedName、関連付けID、およびその他の詳細を取得するには、CRMオブジェクトスキーマAPIGETリクエストを送信します。

ポータルに固有のタイプのFQN(完全修飾名)にはHubSpotアカウントIDが含まれるため、HubSpotアカウント間でのコードの移植を可能にするには、HubSpotアカウントに固有のタイプのFQNを使用しないことをお勧めします。

CRMオブジェクトモジュールのフィールド

CRMオブジェクトの特定のインスタンスを選択し、その値に基づいて表示したりロジックを実行する方法を、コンテンツ編集者に提供できます。

例えば、特定の製品、コンタクト、会社、取引、見積もり、チケットに関する情報を表示する必要があるとします。これらのオブジェクトを他のカスタムオブジェクトと一緒に使用できます。

CRMオブジェクトフィールドはモジュールでサポートされます。

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